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髙橋建築

窓の位地 大きさ

断熱・気密

家を長持ちさせるためには デザイン性も重要です。

あきられてしまうデザインや 気持ち悪いデザインでは 建物の耐用年数が来る前に壊されてしまう恐れがあります。

窓の付け方一つとっても たくさんのノウハウがあります。

窓の大きな役割は 採光 通風(換気) 日射熱取得 です。

さらには 景色を眺めたり 庭とのつながり感(広がり)などもとても重要です。

窓の付ける位地ですが 「もっとも遠くが眺められるところ」。景色が綺麗に見えるところとか抽象的な話では無く具体的です。確かに視線が抜けていくところがもっとも気持ちいですね。

お部屋から見た時に壁とのバランスも大切です。窓の左右に変なバランスで壁が残ると美しくありません。左右に思い切って寄せる等のバランスを見極めなくてはなりません。

窓の大きさと壁の大きさのバランスも大切です。できるだけ窓を三分の一位にして三分の二壁を残すと落ち着いたバランスになると言うことは知られています。確かにその通りだと思いますが、パッシブ設計的には南側の窓を大きく取りたい気になります。見せるところ。くつろぐところ。日射熱取得をするところを使い分けることが大切です。

無駄な線を消す。たとえば天井の高さと窓の高さが違うと窓の上部に少し壁が残ってしまいますね。
それではすっきり見えません。できるだけ余分なものが無いようにデザインすることが大切です。

西側の窓についても考えたいですね。今の、住宅設計では 西側の窓や東側の窓は小さく小さくする傾向にあります。西日が暑いという理由です。でも夕方の黄昏時の日の光などとても美しいものです。その光をあえてカットする必要は無いのでは無いか。巧みに利用し空間を豊かにすることが必要だと思うのです。西日の日射熱が入ってきたとしても性能の良いガラスならば多くをカットしてくれますしエアコンを少しかければ涼しくなります。そう考えるとエアコン代を少しけちって雰囲気の良い西日を犠牲にすることは無いのかもしれません。

窓一つで室内の雰囲気がとても変わります。一つ一つの窓を緻密に設計していきましょう。

 

Posted by 髙橋 慎吾